新素材への対応
環境へ配慮した製品づくりが叫ばれる昨今、各鉄鋼メーカーではクロムフリー処理鋼板の製造が進んでいますが、各社ともその表面処理に差異があり、使用可能な塗料をしっかりと見極める必要があります。 斎藤塗料ではクロムフリー処理鋼板に塗装可能なプライマーを取り揃えております。製品にマッチするプライマーをご提案いたしますので、お気軽にお問い合わせください。
お困り事例
斎藤塗料には塗料にまつわる様々な相談事項が寄せられます。 こちらでは、納入先企業様よりお寄せいただいた各種ご相談に対し、当社が取り扱う塗料をご提案することで問題解決に導いた代表的な事例をご紹介します。
さび止めペイントとしてユニットプライマーを活用
ご相談内容
当社のお取引先様より、「一般用さび止めペイント(JIS K5621 2種)を塗装したものに上塗をすると、塗膜にチヂミが生じてします。何か対策はないか」というご相談をいただきました。
一般さび止めペイントは、安価で作業性が良いため多様な用途に使用されますが、デメリットとして「上塗用塗料を塗付した際、塗膜のチヂミが生じやすい時間帯が非常に長い」点が挙げられます。
当社からのご提案
そこで当社では以下の2点を解決方法としてご提案いたしました。
- 一般さび止めペイントを塗布後、指触乾燥程度に乾燥したらすぐに上塗を塗布する。
- 塗料内溶剤および希釈溶剤ともに弱溶剤(ターペン)を使用した上塗用塗料を塗布する。
開発事例
斎藤塗料ではこれまで、お客様の声を反映した商品開発に取り組んでまいりました。 こちらではそのうち代表的な事例をご紹介します。現場の意見をしっかりと汲み取り、商品開発に臨んだ意義ある取り組みを、ぜひご覧ください。
ユーザーの切なる声から生まれた「ルボン55」
開発背景
省エネ、リサイクルなど環境保全への世界的な取り組みが叫ばれて久しい昨今、塗料においても水性化、粉体塗料など"地球に優しい塗料"が市場へ投入されています。
一方、塗装製品の国内生産の減産、海外移転による塗料使用量の減少、使用の打ち切りなどにより、ユーザー様においては倉庫に眠ったまま廃塗料として無価値の物質と化すのをだまってみているのがこれまでの常識でした。
社会需要、要請の急増により産業廃棄物処理業者への委託費用が年々増大する中、ユーザー様にとっては経済的な負担を強いられる状況が続いていました。
残塗料をよみがえらせる画期的な商品を開発
そんな状況下の中、ユーザー様から「防錆力、密着性においてもプライマーとして性能保持できる塗料を開発してほしい」との強い要請を受け、当社が開発した商品、それがルボン55でした。
ルボン55は、倉庫に眠ったままの残塗料(焼付メラミン)と混合(重量比1:1)することで、プライマーとして再利用できる画期的な商品。
「もったいない」「無駄をなくしたい」というユーザー様の切なる声から生まれた「ルボン55」。市場ニーズのみならず、地球環境保全にも一役買う価値ある商品です。
厚膜塗装可能な一液型万能プライマーの登場
開発背景
長年、ユーザー様には一液型プライマーとしてサイクロン999プライマーをはじめとする、サイクロンシリーズが愛用され、高い評価を受け続けてきました。
しかし、昨今のコストダウン要請や、素材の多種多様化により、サイクロン999プライマーよりもう少し価格の安いものは無いか、素材を問わず常温乾燥でも焼付乾燥でもどちらでも使用できる万能プライマーは無いかという要望をたくさんいただくことが多くなってまいりました。その中でも一番声が多かったのが、サイクロンシリーズで厚膜塗装できるものは無いかという要望でした。サイクロンシリーズの唯一の弱点が膜厚を厚くつけることができないことであり、塗装仕様によってはユーザー様が何度も塗り重ねなければいけないといった面倒が多かったようです。そこで当社は、サイクロンシリーズの良さはそのままに、一液型で一度で厚膜塗装が可能で、その他作業性にとことんこだわった塗料の開発に取り組むことにしました。
エポネオエースの開発
サイクロンシリーズで培ったノウハウを生かし、あらゆる素材に対応できるように試行錯誤を重ね、尚且つ、一度でタレ・ピンホールなく厚膜塗装を可能としたのが、「エポネオエース」です。一液型塗料のため硬化剤等の面倒な調合は必要ありませんし、サイクロンシリーズと同様に変性エポキシ樹脂を主体としているため、現在厚膜塗装用で主流だったメラミン系プライマーよりも高い塗膜性能を得ることが出来、厚膜塗装可能なためメラミン系プライマー並みの作業性を可能としました。また、常温乾燥・焼付乾燥でも使用可能で、焼付乾燥できないような大きな塗装物や、焼付温度の低い上塗り塗料でも対応可能となりました。非鉄金属にも対応し、特にアルミ素材に関しては常温乾燥型塗料でおすすめできる商品が無かった現状を打破してくれる製品へとなり得るのではないでしょうか。